子どもからプログラミングを習いたいと言われたとき、プログラミングをよく知らないと何が必要なのか全く分からないですよね。
当然プログラミングを学ぶためにはパソコンを使用しますが、パソコンも何でもいいという訳ではありません。
子どもがやる気だからサポートしたいけど…
プログラミングどころかパソコンのこともサッパリわからないわ。
こんな風に困っている保護者の方は非常に多いです。
この記事では、ご自宅のパソコンが子どものプログラミング学習に使用できるかどうかの確認方法や、新たに子どもに買う場合にどう選べばいいのかを解説します。
できるだけ簡単な表現で説明しますので、
苦手意識を持たずに読んでみてください。
この記事でわかること
- プログラミング学習に必要なパソコンの性能
- ご自宅のパソコンがプログラミング学習に使えるか
- 買い替えずに済む方法
- 子ども専用に買う場合の選び方とオススメ機種
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プログラミング学習に必要なパソコン性能は、どのレベルのプログラミングを学ぶかでも随分と変わります。
できるだけ学習内容やレベル別に解説しますので、目次からお子さんの学習レベルに合った項目を選んでクリックして読み進めてください。
プログラミング学習に必要なパソコン性能
まず、プログラミング学習に必要なパソコンのスペックついて説明します。
学習アプリをインストールするときや教室に入会したときに動作環境というものが必ずどこかに書かれているはずです。
え、パソコンならなんでもいいんじゃないの?
プログラミング学習のレベルによっては高性能なパソコンが必要になることも。
学習レベル別に確認していきましょう!
はじめてプログラミングを学ぶ場合
★一般的に売られているパソコンなら大体どれでも大丈夫!★
はじめてプログラミングを学ぶ場合、ほとんどのお子さんはScratchから始めます。
ですので、Scratchがサクサク動作するスペックがあればひとまずはOKです。
ScratchはOSが古くなければ、その他のスペックはあまり気にしなくて大丈夫です。
\スペックチェック/
OS | Windows10 |
CPU | なんでも大丈夫 |
メモリ | いくつでも大丈夫 |
ストレージ容量 | いくつでも大丈夫 |
スクールで学ぶ場合(初級)
★比較的安価で購入できるスペック★
Scratchなどを教材にしてオンラインスクールで学ぶ場合は、
独学でScratchを触るときよりは少しスペックの良いパソコンが必要になります。
理由は動画教材を見ながらScratchを操作したり、Web会議システムを面談に使用するためです。
スクールからもパソコンのスペックについて指定がある場合があるので、受講前に確認してください。
一般的には以下のスペックがあれば大丈夫のはずです。
\スペックチェック/
OS | Windows10 |
CPU | intel Core i3,i5,i7 |
メモリ | 4GB以上 |
ストレージ容量 | 64GB以上 |
スクールで学ぶ場合(中級)
★そこそこ良いパソコンが必要★
マインクラフトのような3Dのゲームを教材にして学ぶ場合は、
Scratchより少し良い性能のパソコンであることが求められます。
このレベルであれば以下のスペックで足りると思いますが、
もっとレベルアップして学んでいきそうな様子であれば
次の上級用スペックを満たしておいた方が安心です。
\スペックチェック/
OS | Windows10 |
CPU | intel Core i5,i7 |
メモリ | 4GB以上 (8GBを推奨) |
ストレージ容量 | 64GB以上 |
スクールで学ぶ場合(上級)
★かなり良いパソコンが必要★
アプリ開発やゲーム開発のコースを受講する場合です。
このレベルの内容を学ぶのであれば一般的に売られている中では最上位スペックがあったほうがいいです。
そして、できれば本人専用のパソコンを用意してあげた方が集中出来ていいと思います。
とは言っても、モニターを3つとか繋いでいるようなスゴイやつということではなく、
オンラインゲームや動画編集向けといった売り方をされているものです。
そして、学ぶ内容がiPhone向けアプリ開発である場合はOSもMacであることが望ましいなど、
選び方が少し難しくなります。
スクールによく確認して、適切なパソコンを用意してあげてください。
正直、このレベルを習いたいと言われたら、
パソコンもお子さんに選んでもらうといいと思います。
\スペックチェック/
OS | Windows10、Mac OS |
CPU | intel Core i7,i9 Ryzen 7,9 |
メモリ | 8GB以上 (16GB推奨) |
ストレージ容量 | 256GB以上 (512GB推奨) |
自宅のパソコンがプログラミング学習に使えるか
今ご自宅に家族共用のパソコンがある場合、やはり最初はそれを使って学習させたいですよね。
では、そのパソコンはプログラミング学習に使用できるのでしょうか?
ご自宅のパソコンが先ほど紹介したプログラミング学習に適した性能なのかどうかを確認しましょう。
スペックって言われても…
店員さんに選んでもらったからよくわからないわ。
パソコンを買ったとき、家電量販店などで販売員さんに聞きながら選んだ方も多いと思います。
そのとき、販売員さんからは「予算」と「使用目的」を聞かれているはずです。
例えば、使用目的が写真データの管理、年賀状作りなどそれほど複雑な処理はいらない内容であれば、性能を抑えて価格の安い機種をオススメされます。
逆に、ゲームや動画編集の場合ハイスペックなパソコンが必要となりますが、その分価格が高くなります。
じゃあ、パソコンでゲームとかをしている場合は
調べなくても大丈夫そうね。
簡単に言うと、そういうことです。
うちは確か一般的な作業をするのに困らなければいいって選んだはず。
でもそれほど安くはなかったけれど…
そういうご家庭が一番多いと思います。
それでは順番に確認していきましょう。
今、日本で一般的に普及しているパソコンはWindowsだと思いますので、ここからはWindowsを例に説明していきます。
もしMacやChromeBookの場合は
パソコンに詳しい方がその機種を選んでいると思いますので
その人に聞いてみてくださいね。
スペックを確認できる画面を開きましょう
以下の手順でスペックが確認できる画面を開きます。
①設定を開く
②システムを開く
③詳細情報を開く
この画面の中に確認すべき情報はほとんど表示されています。
ではこの画面を見ながら、1つずつ確認していきましょう
OS
OSはWindowsに限定して説明していますので、皆さんWindowsだと思います。
ここで確認しておくことは2点です。
①Windowsのバージョン
ほとんどの場合はWindows10だと思います。
2021年後半にWindows11がリリースされますが、学習アプリがすぐには対応しないので、急いでアップデートするのはやめておいた方がいいです。
ちなみに、10の後ろはHomeかProのどちらかですが、どちらでも大丈夫です。
②bit数
bit数はOSのところかCPUのところで書かれている場合がありますが、どちらに書かれていても見るところは同じです。
プログラミング学習では64bitであることが推奨されます。
CPU
CPUは一般的にはintelのものが使用されています。
プログラミング学習の動作環境では少なくともcore i3というCPUが推奨とされます。
このi3の数字が5,7,9と大きくなるにつれて性能はアップしていきます。
ですので、例えば「core i5以上」と書かれていた場合はcore i5,i7,i9であればOKです。
また、CPUはAMD製の場合もあります。
AMDのCPUは「Ryzen」シリーズがintelのCore iシリーズに相当します。
つまり「Core i5以上」は「Ryzen5以上」と読み替えることができます。
AMDにもRyzenの名前がついていないCPUがありますが、これらは基本的にRyzenよりも性能が劣るものになります。
メモリ
メモリの数字は多ければ多いほど、同時に処理できることが多いと思ってください。
つまり、いくつもソフトを同時に立ち上げているときに、全部がサクサク動くためには多くのメモリが必要ということです。
プログラミング学習のソフトは絵が動いたり、学習教材の動画を見ながら進めたりするので、メモリが多いパソコンが推奨されます。
メモリは2G、4G、8Gが一般的に販売されています。
ノートパソコンの場合、安価なモデルは2G、一般的なもので4G、ハイスペックパソコンで8Gであることが多いです。
こちらもこれまでと同じ詳細情報のところで確認が可能です。
なお、メモリが少ない場合、パソコンを買い替えなくてもメモリだけ増やせる場合があります。
こちらは後程説明します。
ストレージ容量
ストレージ容量というのは、パソコンに保存できるデータの量です。
プログラミング学習に必要なソフトやデータを保存できるだけの容量があるかどうかを確認します。
ここは確認する方法が先ほどまでと違います。
①デスクトップにあるフォルダマークをクリックしてエクスプローラーを開く
②左のリストの「PC」をクリックしてWindows(C:)の容量を確認する
パソコンのスペックとして「HDDもしくはSSD容量△△GB以上」と書かれていた場合、上の図の●●GBのところを確認すればOKです。
もし「空き容量××GB以上」と書かれていた場合は、上の図の○○GBのところを確認しましょう。
なお、HDD/SSDというのはストレージの種類です。
どっちでも問題ないので気にしなくて大丈夫ですよ。
インカメラ&マイク
独学でプログラミングを学ぶ場合はあまり気にしなくて大丈夫な性能です。
オンラインスクールで学ぶ場合は、講師との面談や生徒同士の発表などでWeb会議ツールを使用します。
その時にインカメラとマイクの機能が必要になります。
ノートパソコンの場合はほとんどの機種でインカメラが内蔵されているので、画面の上の枠のところに黒い大きめの丸があるかどうか確認してください。
デスクトップパソコンの場合、モニターにはカメラ機能がついていない場合がありますので、
なかった場合は外付けのカメラの購入が必要になります。
マイクについても同様です。
ノートパソコンの場合は基本的にマイク・スピーカーも内蔵されていますが、デスクトップパソコンは内蔵されていないことがあります。
上で紹介した外付けカメラはマイクもついていますのでこれだけでも大丈夫です。
兄弟がいて騒がしいなどの事情がある場合は、ヘッドホンタイプのマイク・スピーカーを用意してあげても良いと思います。
スペックが足りなかった場合の対処方法
ここまで確認してきたパソコンのスペックは、基本的に購入時に決まってしまっていて変えることはできません。
ですが、実は本当にどうしようもないのはCPUくらいなのです。
CPUのスペックが足りなかったら…
買い替えを検討しましょう。
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OS・メモリ・ストレージ容量についてそれぞれ対処方法をご説明します。
OSのアップグレード
Windowsの場合、OSは公式サイトからアップグレードすることが可能です。
特にWindows8から10へのアップグレードは以下のマイクロソフトの公式サイトから簡単に実行できます。
Windows 10 のダウンロード (microsoft.com)
こちらのサイトの「ツールを今すぐダウンロード」から出てくる画面に従って進めていけばアップグレードが実行できます。
メモリが足りない場合の対処方法
うちのパソコン、メモリが足りてないみたい…
他は大丈夫そうなのだけど。
それなら、メモリの増設ができるか確認しましょう!
増設…?
メモリというのは、簡単に説明すると「メモリ」というパーツが何個パソコンに入っているかで
そのパソコンのメモリが決まっています。
そして、ひとつの「メモリ」というパーツは2Gであることが一般的です。
じゃあ、うちのパソコンが2Gだったのは
メモリが1つしか入っていないということなのね
「メモリ」パーツを設置する場所は決められていて、「メモリ」1つ分の席を「スロット」と呼びます。
そろそろよくわからなくなってきたわ…
ここでは名前だけわかっていれば大丈夫ですよ
この「スロット」に空きがあればもう1つ「メモリ」を設置できますよね。
これが「メモリの増設」です。
メモリが増やせるかもしれないってことはわかったわ
どうやったら増やせるか確認できるの?
これも、次の手順の通りに画面を開いていけば
増設できるか確認できます。
①タスクマネージャーを立ち上げる
②タスクマネージャーのパフォーマンスタブからメモリスロットを確認する
このスロット使用が1/2や3/4のように右の数字より左の数字の方が小さければメモリの増設が可能です。
ストレージ容量が足りない場合の対処方法
ストレージ容量が足りなかった場合は、外付けHDDを購入することで解決できます。
外付けHDDは容量で値段が変わってきますが、スマホのデータバックアップなどにもパソコンを利用しているのであれば大きめの容量を選ぶことをオススメします。
プログラミング学習用PCを買う場合の選び方
ここまで、ご自宅のパソコンがお子さんのプログラミング学習に使えるかどうかの確認をしてきました。
やっぱり子どもに専用のパソコンを買うほうがいいかも…
でも、見るポイントが多すぎて選べないわ。
そうですよね。
ここからは選び方について簡単にまとめます。
選び方①予算を決める
まず、大まかな予算を決めましょう。
ここまで説明してきた通り、プログラミング学習を本格的に進めていこうと思うとそれなりのスペックのパソコンが必要となります。
そのため、プログラミング学習のためにパソコンを買おうと思うと、予算は以下の2通りと考えてください。
- 6万円前後
場合によっては数年以内に買い替えの可能性あり - 10万円前後
初期投資は高額だけど学習内容のレベルが上がっても使い続けられる
選び方②スペックの優先順位を決める
予算が決まったら、スペックの優先順位を決めていきます。
すべてを良いスペックに…と思うとどんどん価格が高くなります。
おススメの決め方を以下にまとめましたので、参考にしてください。
- パソコンメーカー
国内メーカーはサポートが手厚いが価格が高い
海外メーカーは価格が安いが国内よりはサポートに不安が残る - CPU
intel core i5、i7かAMD Ryzen5、7 - メモリ
4Gか8G
(4Gの場合は1つ空きスロットがあることが望ましい) - ストレージ容量
256GB以上が望ましい
(もっと少なくても大丈夫)
このように選ぶ順番をまとめましたが、実はカスタマイズしない限りはCPUを決めると他のスペックは大体同じようになってきます。
なので、バランスのいい3機種を選んでご紹介します!
おススメのパソコン3選
プログラミング学習向けにおススメのパソコンを3つオススメします!
予算 | 10万円前後 | 5万円前後 | 10万円前後 |
型番 | NEC LAVIE Direct PMX 国内生産 WEB限定モデル | Lenovo IdeaPad Slim 350i 14 | Dell Inspiron 14 5402 シルバー |
イメージ | |||
PCメーカー | NEC | Lenovo | Dell |
CPU | Core i5 第8世代 | Core i5 第10世代 | Core i7 第11世代 |
メモリ | 8G | 8GB | 8GB |
ストレージ容量 | 512GB | 256GB | 512GB |
価格 | Amazon 88,175円 | Lenovo公式サイト 64,680円 | Amazon 97,089円 |
CPUは同じタイプでも新しい世代の方がより性能が良いとされています。
これらはまだ手が大きくない小学生には14型くらいまでの小型の機種の方が扱いやすいといったことも配慮して選んでいます。
もっと詳しくおススメを知りたい!という方はこちらの記事をご覧ください。
>>小学生向けプログラミング学習用パソコン5選!入学・進学祝いにおすすめ!
まとめ
子どもがプログラミング学習を始めるのに必要なパソコンのスペックを確認しました。
思ったよりも高性能のパソコンが必要だったかもしれません。
でも、せっかくの子どものやる気がパソコンの性能不足で失われてしまうのは残念ですよね。
IT化社会を生きる子どもたちにとって、パソコンが扱えることはメリットしかありません。
無理をしない範囲で、お子さんのプログラミング学習をサポートしてあげてください。
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